麦秋の候の時期や意味、簡単な例文を考察する

大切な方への挨拶上やお手紙を綴る機会は多いと思われます。そんな時相手への気遣いや感謝を込めた時候はとても重要な要素ともなります。

時候はその時期に合わせ数多の中からチョイスする事が出来ますが「麦秋の候」もその一つです。今回は麦秋の候という時候についてご紹介致します。

「麦秋の候」は「ばくしゅうのこう」と読みます。

「麦」という文字を「ばく」と読む事が出来ればそれ程難しい読み方ではないと思われます。

麦秋の候は名前に麦という文字が活用されている事で収穫期を意味している事が解ります。麦の穂が実り、収穫時期を迎えた事となります。

麦の収穫時期を迎え、さらに「秋」という文字が活用されている事で多くの方は秋の時期である9～10月の時期をイメージされると思われます。

しかし麦秋の候は秋に活用出来る時候ではないのです。収次期は秋口となりますが、麦秋の候はあくまでも穂が実った状態を指しています。

つまり完熟ではなく未熟な実が実っている状態を刺しているのです。その事から麦秋の候は初夏の時期である5月5日～6月4日頃に活用されると良い時候と言えます。

麦秋の候は初夏の時期を指す時候となっていますが、多くの方が「秋」をイメージしてしまいます。その為、初夏を表している「初夏の候」を活用すると、より季節感を感じやすいかと思われます。

麦秋の候を活用した書き出しの例文をご紹介致します。

個人宛：麦秋の候　程良い暑さを感じられる今日におきましても、元気でお過ごしの事と存じ上げます。
団体宛：麦秋の候　うっすらと汗ばむ時期となりましたが、皆様方はお変わりなくご活躍の事と申し上げます。

秋というも文字から秋の時候と思われがちな麦秋の候。しかし穂に実りが観かけれれる初夏の時候となっております。

初夏の時候と言う事を把握して頂けるように「夏」をイメージさせてくれる言葉を添えるとより解りやすく感じられます。

また5月から6月頃に使える時候の挨拶は下の記事にまとめてあるのでそちらも参考にしてみてください。