挨拶状や手紙を綴る時、季節感を感じさせる時候を活用される事が多いと思われます。時候は数多くあり、どの時期に活用すればよいのか悩んでしまう時もあります。
その時候の一つには「晩の候」もあり、多々活用されています。晩春の候の読み方や意味、活用出来る時期についてご紹介します。
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晩春の候とは
晩春の候の読み方は?
「晩春の候」の「晩春」はそのまま音読みで「ばんしゅん」と読むのが正しい読み方です。しかし「候」は「そうろう」と読む事も出来、ここで間違えてしまう方もいらっしゃいます。
この活用方法での「候」は「こう」と読むのが正しい読み方です。つまり「晩春の候」は「ばんしゅんのこう」と読むのが正しい読み方となります。
晩春の候の意味?
晩春の候はその言葉から「春の終わり」というニュアンスを感じる事が出来ます。旧暦では1月~3月が春の時期とされており、晩春は4月末頃を指しています。
つまり晩春の候は「4月末」や「春の末」という意味になっています。
晩春の候はいつ使う時候の挨拶?
晩春の候は春の末という意味となっている事で3月末頃に活用すると丁度良い時候となっています。
旧暦においては春夏秋冬のそれぞれを初・仲・晩という区切りにしており、初は初旬、仲は中旬、そして下旬は晩となっています。そして旧暦では3月21日~31日までなっています。
しかし現在では4月21日~30日が春の末とされており、4月末~5月初旬となる時期に活用するの適切かと思われます。
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晩春の候と同じ時期に使える時候の挨拶は?
晩春の候は4月末に活用出来る時候となっています。似たような言葉で残春の候という言葉も同じ時期に使っても問題ありません。
5月上旬以降に使いたい場合は、晩春の候を使うよりも立夏の候などを使うほうが適切です。暦の上では5月の上旬から夏は始まりますので。
晩春の候を使った簡単な書き出しの例文は?
晩春の候読み方や意味、活用時期については理解する事が出来ました。そんな晩春の候を実際に活用する場合の例文をご紹介致します。
個人宛:拝啓 晩春の候、皆様におかれましてはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
団体宛:拝啓 晩春の候、皆様方におかれましてはご健勝の事と存じ上げます。
団体宛:拝啓 晩春の候、皆様方におかれましてはご健勝の事と存じ上げます。
まとめ
春が終わりこれから迎える夏に向け、大切な方への一報を送る際に活用出来る晩春の候。季節の変わり目の時候として、是非活用されてみては如何でしょうか。
また5月頃に使える時候の挨拶は下の記事にまとめてあるのでそちらも参考にしてみてください。
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