冬

「深冷の候の使い方を知りたい」

時候の挨拶ってただその時期にあったものを使うのでも問題ないと思いますが、ひとつひとつに意味があったりします。

ただの単語と考えずそういう手間をかけることがとても素敵な手紙を書く秘訣だと私は思います。

今回は深冷の候という言葉について調べてみました。

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深冷の候とは?

先生の画像

深冷の候の読み方について

深冷の候の読み方は「しんれいのこう」です。

シンもレイも普通に音読みです。「深」は音読みでミともよみますが接頭語ではないので、この場合、シンと読みます。「冷」は音読みではレイとしか読めません。ちなみに小学生で習います。

時候の挨拶で読み方が難しいなと感じた場合音読みで読んでみればある程度は間違えません。

深冷の候の意味について

深冷とは、冷やした状態を示すこと、風が冷たくなり、寒さが深まってきた様子を言います。

いつも冷たいのではなく、何かに冷やされて冷えている状態です。日照時間が少なくなり、それによって落葉樹が紅葉をはじめます。葉の栄養をすいとり、冬の準備を始めるのです。

日本だと、北海道では、初雪がみられたり、沖縄では、まだ暖かかったりしますが、平均的には、落葉する葉が紅葉し、色が変化し、落ち葉となるまでの間が深冷の候なのでしょう。

深冷の候はいつ使う?間違って使ってしまう時期は?

深冷の候は、大気が冷たく感じるようになってくる、11月頃に使われます。季節でいうと、秋の終り、冬の始まりです。

寒さが深まっていこうと変化している期間に使い、冷たさがもっとも深くなる真冬には、使いません。
もちろん、雪が解けて、春を迎えるころの寒い日にも使いません。

ただ、空気が冷たい状態だけでは、使いません。深冷の候は使える期間が短いので、中々使用する機会がない気がします。使うとすれば、喪中欠礼の時期でしょうか。

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深冷の候と同じ時期に使えるオススメの時候の挨拶は?

11月は北陸では何十年か前には初雪がみられたり、寒さが深まる月でした。

今では、温暖化のせいか、あまり雪も降らず、地域によっては、温かい日差しのなか、冬が終わる季節を思わせる所もあります。

そんな時は、「小春日和の候」がよりよいと思われます。

深冷の候を使った簡単な文例は?

手紙の画像

深冷の候を使った個人宛に使う時の例文は?

拝啓、深冷の候、父が逝去いたしましたので、年末年始のごあいさつは、失礼させていただきます。
拝啓、深冷の候、ご服喪中でいらっしゃいますのでお年賀は差し控えさせていただきます。
拝啓、深冷の候、大変ご無沙汰しておりますが、皆さまはいかがお過ごしでしょうか。
拝啓、深冷の候、肌寒くなって参りましたが、風邪などひいたりしていませんか。

深冷の候を使った会社、団体宛に使う時の例文は?

謹啓 深冷の候、弊社 社長が逝去いたしましたので、年末年始のごあいさつは、失礼させていただきます。
謹啓 深冷の候、貴社 ご服喪中でいらっしゃいますのでお年賀は差し控えさせていただきます。
謹啓 深冷の候、貴社ますますご発展のこととお慶び申し上げます。
謹啓 深冷の候、平素より、大変お世話になっております。
謹啓 深冷の候、貴社のご発展、日頃から耳にしております。
謹啓 深冷の候、貴社の運営方針に感銘を受けました。

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