清秋の候とは
夏が終わりやっと涼しい季節が今年も訪れました。
そんな季節に使いたい時候の挨拶の一つが清秋の候です。
そんな季節に使いたい時候の挨拶の一つが清秋の候です。
寒すぎず、暑すぎず・・・。日本で一番快適に過ごせる季節に使う言葉です。
秋に使えばいい時候の挨拶ですが、秋全てに使ってはいけない言葉だったりします。
秋に使えばいい時候の挨拶ですが、秋全てに使ってはいけない言葉だったりします。
正しい時期、どんな意味が込められているか調べてみましたのでぜひ読んでください。
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読み方を考察
清秋の候は「せいしゅうのこう」と読みます。
あまり難しく読まなければ間違えない言葉だと思います。
「清」も「秋」も馴染みのある音読みで読めますので簡単ですね。
「清」も「秋」も馴染みのある音読みで読めますので簡単ですね。
「候」も普通に音読みで読みましょう。極稀に「そうろう」と読んでしまう方がいます。
確かに丁寧に礼儀正しく読みたいという気持ちは伝わってくるのですが、
「時代劇の人とか昔の人かな?」と思われてしまう恥ずかしい読み方ですので気をつけましょう。
確かに丁寧に礼儀正しく読みたいという気持ちは伝わってくるのですが、
「時代劇の人とか昔の人かな?」と思われてしまう恥ずかしい読み方ですので気をつけましょう。
意味を考察
清秋の候は「清々しい秋の気配を感じる季節になりました」という意味になります。
清秋を辞書で引くと空が澄んで清らかな秋の様子という意味です。
空が澄んでいるという季節は「冬」を感じると思います。何故冬が空が澄んでいるかというと空気中に塵などの不純物が少ないからだと言われています。
秋が何故空気が澄むのかというと雨上がりの情景を思い浮かべてもらうと想像出来ると思います。
雨上がりの空気って澄んでいると思います。空気中に舞っていた塵が雨によって地面に降りていて空気が澄んでいると感じるわけです。
つまり清秋とは天気が変わりやすい秋の空模様を意識している言葉だと思います。雨上がりの晴れた空は清々しい気持ちになります。そういう意味が込められている言葉です。
使う時期を考察
清秋の候は寒露(10/8)から立冬の前日(11/6)まで使う時候の挨拶です。
秋は3つに分けることができ「早秋」「仲秋」「晩秋」と分けます。
清秋は晩秋に使うのが正しい使い方です。
清秋は晩秋に使うのが正しい使い方です。
寒露や立冬などの二十四節気は毎年変動するので気をつけましょう。
2016年は10/8-11/6までと覚えておけば大丈夫です。
2016年は10/8-11/6までと覚えておけば大丈夫です。
同じ時期に使える時候の挨拶
「今年はあまり清秋の候という季節感とは違う」
そう感じてしまう年もあると思います。
季節感を意識して書く手紙は読み手に心が込められている事が伝わります。
季節感を意識して書く手紙は読み手に心が込められている事が伝わります。
では、この時期に他にどのような時候の挨拶があるでしょうか?
二十四節気を意識した「寒露の候(10/8-10/22)」「霜降の候(10/23-11/6)」などは無難です。
しかし無難であって、季節感はあまり感じにくい言葉だと思います。
しかし無難であって、季節感はあまり感じにくい言葉だと思います。
「紅葉の候(10/8-10/22)」なども良いのですが、紅葉のシーズンは今では11月中旬だったりしますのであまり季節感が合っていないと思ってしまいます。
そうなると「菊花の候(10月-11月中旬)」はどうでしょうか?秋を代表する花ですし季節感もバッチシあると思います。雨でも晴れでも旬の花ならあまり気にならないのも良いですね。
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清秋の候を使った例文
この時期に使える簡単な手紙の書き出しと結びの言葉を紹介します。
【手紙の書き出し】
- 拝啓 清秋の候、○○様にはいよいよご活躍のことと拝察いたしております
- 拝啓 清秋の候、貴社におかれましてはなお一層のご発展のことと存じます
- 謹呈 清秋の候、皆様にはその後お変わりなくお過ごしのことと存じます
【結びの言葉】
- 秋気肌に染む時節、風邪など召されませぬようご自愛ください
- 今後ともご愛顧の程、宜しくお願い申し上げます
- 秋涼爽快の折、皆様の更なるご活躍を心よりお祈り申し上げます
終わりに
清秋の候の意味や使う時期は理解できましたでしょうか?晩秋(10/7-11/)に使えば良い時候の挨拶ですし、季節感も特徴があるタイプの言葉ではないので、時期さえ当てはめてしまえば簡単に使える使い勝手がいい言葉です。
しかしただ適切な時期に使う言葉を選ぶのと、「清秋」という季節感を込めて使うのでは手紙の質が変わってくると私は思います。
例え相手にあなたの込めた気持ちが伝わらなくても。
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