秋晴の候とは

秋の情景

手紙やビジネスレターで使う時候の挨拶の一つ「秋晴の候」。
使う上で難しいのはいつ使えばいいのか?だと思います。
秋の時候の挨拶を夏に使う人はほとんどいないと思いますが、
秋といっても9月~11月までとかなり広い範囲です。
その中で秋晴の候はいつ使うのか?簡単な説明をしたいと思います。

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読み方について考察

秋晴の候はしゅうせいのこうと読みます。
しかし、「あきばれのこう」と読んでも間違いではありません。
秋晴を「しゅうせい」とパソコン等で変換してもなかなか出てこない単語です。
「あきばれ」と詠んだ方が馴染みがあるので私は「あきばれのこう」と読むことを推奨します。

意味について考察

秋晴の候は晴れわたる秋の季節になりましたという意味です。
辞書で秋晴と引くと「晴れわたる秋の天気の事」とあります。
同じ時期に秋日和という言葉がありますが秋日和に比べて秋晴はやや言葉の響きが強いですね。
秋の空が変わりやすいのは移動性高気圧と低気圧が交互に日本にやってくるからです。
だいたい3日ほどで天気が晴れたり雨が降ったりするのが秋の特徴です。
雨が降った後は大気中の塵などを洗い流すように落としてくれるので、
雨上がりの晴れた天気は澄み渡った爽やかな天気になります。
秋晴の候はそういう情景をあらわす時候の挨拶なんですね。

使う時期について考察

秋晴の候は白露(9/7)~霜降の前日(10/22)まで使うのが正しい時候の挨拶です。
白露や霜降とは二十四節気の一つで暦上の季節の節目を表す言葉です。
毎年1日前後ズレるので、2016年は上記のように、9/7-10/22となっています。
秋の広い範囲が使える時候の挨拶ですので、使いやすい言葉だと思います。
ただ年によってはあまり晴れないで雨ばかりの秋ということもあると思います。
そういう年にこの時候の挨拶を使うのは少々季節感が違うので違う言葉を選びましょう。
雨が多いということで秋雨の候(9月中旬以降-10月中旬)などはどうでしょうか?

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秋晴の候を使った簡単な文例

先生の画像

【手紙の書き出し】

  • 拝啓 秋晴の候、○○様にはその後お変わりなくお過ごしのことと存じます
  • 謹啓 秋晴の候、貴社にはますますご清栄のことと心よりお喜び申し上げます

【結びの言葉】

  • 秋が深まりゆく季節、体調などを崩さないようご自愛ください。
  • 末永いお付き合いのほど宜しくお願い申し上げます。

まとめ

秋晴れの候は9月7日から10月22日と秋の長い期間使える時候の挨拶です。雨などの多い年をのぞけば使い勝手がとてもよい言葉なので積極的に使いましょう。

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