新涼の候の正しい使い方を考える
今回は新涼の候という時候の挨拶の使い方について紹介していきます。
時候の挨拶とは手紙の書き出しの一部です。
手紙の書き出しの基本は「頭語+時候の挨拶+安否を気遣う言葉」が一般的ですね。
手紙の書き出しの基本は「頭語+時候の挨拶+安否を気遣う言葉」が一般的ですね。
頭語や安否を気遣う言葉はある程度定型文として使っても問題ありません。
しかし時候に挨拶に関しては「正しい時期」と「正しい季節感」を意識することが重要です。
しかし時候に挨拶に関しては「正しい時期」と「正しい季節感」を意識することが重要です。
是非新涼の候の正しい使い方をこの記事を読んで覚えていただけると幸いです。
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読み方を考察
新涼の候は「しんりょうのこう」と読みます。
どちらも簡単な漢字の音読みなので間違える人はいないと思います。
候に関しても単純に音読みで読みましょう。
候に関しても単純に音読みで読みましょう。
多くの時候の挨拶は普通の音読みで読めば間違いはほとんど起きません。
だいたい90%以上は捻りのない音読みなのでこれを機に覚えておきましょう。
だいたい90%以上は捻りのない音読みなのでこれを機に覚えておきましょう。
意味を考察
新涼の候は夏も終わり、涼しくなってくる季節になりましたという意味になります。
「新涼」とは秋の季語です。
秋の訪れとともに暑さがだんだん弱まっていき、確かな涼しさを感じるようになった。
そういう意味で使われる言葉です。
秋の訪れとともに暑さがだんだん弱まっていき、確かな涼しさを感じるようになった。
そういう意味で使われる言葉です。
ちなみに夏の季語で「涼し」という言葉もあります。
こちらの場合は暑さの中で感じる貴重な涼しさを表現している言葉だったりします。
「夕暮れ時」「水場」などをイメージする言葉となっています。
こちらの場合は暑さの中で感じる貴重な涼しさを表現している言葉だったりします。
「夕暮れ時」「水場」などをイメージする言葉となっています。
「候」には○○の季節になりましたという意味があります。
時候の挨拶のほとんどは○○の候という作りになっているので覚えておいて損はありません。
時候の挨拶のほとんどは○○の候という作りになっているので覚えておいて損はありません。
使う時期を考察
新涼の候は立秋(8/7)から白露の前日(9/6)まで使うのが適しています。
多くの人が8月は夏だと思っていますが暦の上では秋だったりします。
暦上で秋の始まりは「立秋」で白露の前日までの期間のことを初秋と言います。
新涼の候はその期間に使うのが適している秋のはじめの時候の言葉なのです。
暦上で秋の始まりは「立秋」で白露の前日までの期間のことを初秋と言います。
新涼の候はその期間に使うのが適している秋のはじめの時候の言葉なのです。
ただし必ずしも暦の上で適している使い方をするのが正解とは限りません。
8月の上旬・中旬は現代においてとても暑さが残っている時期だと思います。
8月の暑い時期に届いた手紙を見て「新涼の候」という言葉を使ってしまった場合、
相手に不審に思われることもあります。
8月の上旬・中旬は現代においてとても暑さが残っている時期だと思います。
8月の暑い時期に届いた手紙を見て「新涼の候」という言葉を使ってしまった場合、
相手に不審に思われることもあります。
使うべき時候の挨拶は「残暑の候」「秋暑の候」などが適しています。
どちらも暑さをイメージ出来る時候の挨拶ですね。
どちらも暑さをイメージ出来る時候の挨拶ですね。
また9月や10月に使う時候の挨拶だと勘違いされてこの記事を読んでいる方もいるでしょう。
その方は是非下のリンクを参考にしてみてください。
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新涼の候の簡単な文例
【手紙の書き出し】
- 拝啓 新涼の候、○○様におかれましてはますますのご活躍のことと拝察いたしております
- 拝啓 新涼の候 貴社におかれましてはますますご清祥のことと存じます
【結びの言葉】
- 夏の疲れが出やすい時節、くれぐれも体調を崩されませぬようご自愛ください。
- 秋風が肌に心地よい季節となりました。皆様お健やかにお過ごしください。
- 乱筆乱文のほど、ご容赦願います。
まとめ
以上で新涼の候に関する疑問に思いそうな部分は解説できたと思います。
8月7日から使う時候の挨拶だとは思わなかった人がたくさんいると思います。
昔の暦の上の時期と今の気候のズレはかなりありますので、くれぐれも間違えないように。
8月7日から使う時候の挨拶だとは思わなかった人がたくさんいると思います。
昔の暦の上の時期と今の気候のズレはかなりありますので、くれぐれも間違えないように。
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